粘着質でエロいストーカー兄弟

26/28
前へ
/714ページ
次へ
「はぁ~バレちゃったか~」 真琴ことなっちゃんが頭を抱える。 ……母さんの声で。 「ごめんね~瑠奈ちゃん。 優樹がどうしてもふたりのこと気になるって 言うから手伝ってあげちゃった♪」 こ、コイツ!この時のために 母さんの変装しやがったな!? 「あっ、やっぱり お母さんだったんですか?」 なんの疑いもなく信じる瑠奈。 ………させんぞ!! 「いや瑠奈ぁ、ぁぁあっ……」 背中に鋭い物の感触。 あっ、ダメだ。喋ったら殺される。 「ホントごめんね~?瑠奈ちゃん?」 「いえいえそんな! お母さんは悪くないですよ!」 話がどんどんうまく進んでいく。 幸村も母さんを知らないためか、 ずっとなっちゃんの方を睨んではいるが、 瑠奈を信じて、目の前にいるのが 母さんだと疑っていない様子だ。 見えている所でなす術なく嵌められていく。 NTRってこんな感じなのかな……? 「じゃあ私、これから用事があるから。 あとはごゆっくり~♪」 と、母さんそっくりの仕草で手を振り、 踵を返し悠々と歩くなっちゃん。 見ていて死ぬほど悔しい。 「ところで優樹くん?」 なっちゃんに手を振った後、 瑠奈は笑顔で俺の顔を見た。 「なんで真琴はお母さんの格好してるの?」 ……真琴がずっ転けるのを始めて見た。
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7526人が本棚に入れています
本棚に追加