学問を修めるから修学旅行なんだって。…そんなもん知るか

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翌日、夕食後に真琴の部屋に呼び出された。 どうやら情報が集まったらしい。 「感謝しろ兄貴。幸村さんのパソコンとケータイの検索履歴数ヶ月分と色んな情報筋から幸村さんの欲しいもの調べてやった」 「誇らしく言ってるけど明らかに ハッキングとかしてるよな? 確実にアウトなことしてるよな?」 「人に迷惑かけないで尚且つバレなかったら、不正は正攻法です」 こいつ…… 「とりあえず検索数一位は親父たちの会社、 直樹さ……社長や親父たちのことだった」 「プライバシーの欠片もないな」 つーか親父たち? なんだ?就職でもしたいのか? 俺がその気になれば無条件で 入社させてやれる気がするから 相談してくれればいいのに…… ……あっ、真琴とやってる事大差ねぇ。 「第二位が◯◯ ◯◯……」 「やめなさい。本当にやめなさい。 今本当にその部分この国のデリケートな 部分なんだから刺激しないの」 半端じゃなくアウトだった。 真琴はヘラヘラ笑ってる。 場の平穏かき乱すの大好きだな。 「ちなみに作者は竹島と尖閣という名前の俺たちのクラスメートが、『~ニダ』と『~アル』って語尾の奴に攫われたから俺たちが取り戻すというネタを考えてたんだけど、本当にネタにできないレベルの問題になってきて、『流石にヤベーな』と自重した過去が……」 「本当にやめなさい! 本当にデリケートなのよ!?」 いろいろアウトだ! なんのために伏せ字にしたと思ってる!? そんなに周りを混沌に陥れて楽しいか!? 焦る俺を見て真琴は満足したようで、 椅子に座り直してノリを元に戻す。 ……一発ぶん殴っとくか? 「んで第三位。これが本題。 プレゼントできそうな物だな」 やっと本題か…… 本当によかった…… 気が気でなくなってきたところだよ…… 「んで?なに?もう問題発言するなよ?」 「用意してたのに それ言われたらもう言えねぇよ。 つまんねー奴だな」 「なんとでも言えクズ野郎」 真琴はため息を吐いて 本当にどーでもよさそうに言った。 「……カニ食いたいみたいよ?」
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