学問を修めるから修学旅行なんだって。…そんなもん知るか

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・ ・ ・ そして時は流れて修学旅行前日。 俺たちいつものメンバーは用あって 放課後、生徒会室に集まった。 「優樹?なんか最近、疲れてない?」 俺が椅子に座ってフッと一息吐くと 信也が俺の顔を覗き込んで言った。 「最近、日雇いのバイトしてんだよ」 みんなが『へ~そうなんだ』 というような対応を見せる。 みんなに話さなかった理由はただ一つ。 ぶっちゃけ初バイトで テンションが上がっていた俺は みんなに話したかった。自慢したかった。 しかしここで自慢するとみんなに 『うわ~、コイツ初バイトで浮かれてら~』 とか思われそうで嫌だった。 実際その通りだしかっこ悪い。 という訳で話したくても話せない、 誰か聞いてくれとモンモンする数日間を 俺は過ごしていた訳だ。 いや~、信也くん。 聞いてくれて本当にありがとう。 「へ~、なんで急に?」 「幸村がさ、明日誕生日なんだ。 だからプレゼント買ってやりたくて」 「「「お前……」」」 悟郎と信也と龍が呆れた視線を俺に向ける。 なんだよ!なんなんだよ!? 「あ~っ、ところで……」 龍が言い辛そうに言う。 「今日、俺の誕生日なの知ってた?」 「「「「あっそ、はい、これ誕プレ」」」」 俺たちは一斉にカバンからプレゼントを取り出し、龍に押しつけた。 そして信也がカーテンを閉め、 悟郎が冷蔵庫からケーキを取り出し、 真琴がローソクを刺して、 俺は電気を消した。 「「「「龍、誕生日おめでとー!」」」」 「お前らマジで大好きだーーー!!」 そしてその後、真琴が火炎放射で ローソクに火を点けたりと、 誕生日会は非常に盛り上がりました。
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