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そして修学旅行当日。
いつもより早く起き、学校に行って
点呼を取ったあと、バスに乗って空港に行き
飛行機に乗った。
初めての飛行機に
最初はテンションが上がっていたが、
他の事が気になったり、もしかしたらこの飛行機墜落するんじゃないか?と心配になって俺の口数は減っていった。
「兄貴?何か心配事でもあるのか?」
目ざとく俺の変化に気づいた隣に座っている真琴が俺の顔を覗き込む。
「この飛行機が墜落して……
食料、水もない無人島に漂流して……
みんな飢えに苦しみながら1人ずつ減って……
仲間割れして……絶望の中俺は……」
「ずいぶんとネガティブなんですね。
きゃーきもーい」
真琴が呆れたように言う。
「遭難したって大丈夫さ。
ほら、周り見てみろよ」
真琴に言われた通り周りを見る。
修学旅行に浮かれてテンションの高い、
うちの学校の生徒達がキラキラした笑顔を浮かべていた。
そうだな。
こいつらと一緒なら
無人島でもやっていけるよな。
「新鮮な肉だらけだ。食料には困らない」
「……お前、今、
恐ろしいこと考えてないか?」
「俺……本を書くよ!
俺たちの生き様を……
俺たちの最高の仲間達のことを!」
「それを言った奴以外が全員
死ぬパターンの死亡フラグを立てるな!!」
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