学問を修めるから修学旅行なんだって。…そんなもん知るか

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しおりによると、初日の夕食は 自分たちで自由に食べてこいとの事だ。 なんとも都合がいい。 というわけで、 俺はエントランスに連絡して 大したものではないが前々から予約してあった仕掛けをしてもらった。 「おい、悟郎。 信也達誘って飯食いにいくぞ」 「えっ?優樹は?」 「放っといてやれ」 と、真琴が悟郎を連れて退散する。 俺は「悪いな」と手を振って見送って 幸村に電話した。 『あ、優樹?ちょうどこっちも 連絡しようとしてたところ。 リーダー天ルシに変えといて?』 お前ホントパ○ドラ好きだな! 「了解。ところで飯食った?」 『……まだだけどイヤ』 早い!まだなにも言ってねぇ! 「頼むって奢るから~」 『瑠奈に奢ってもらう予定』 瑠奈め…… アイツも誕プレとか渡そうと思ってるな…? 負けられねえ! 「…………そこを頼むって~」 『イヤだって言ってるでしょ? 豚と食ったら美味しいものも不味くなるわ』 酷い言われようだ。 ちなみに先ほどの俺の話すまでの間は 『俺と瑠奈どっちが大切なんだよ~?』 と聞こうと思ったが、瑠奈と即答されそうなのでやめておいたためにできた間だ。 日々成長する俺、偉い! 「頼む!」 『イヤよ』 「一生のお願い!」 『アンタの一生に価値なんかないわよ』 「土下座するから!」 『見飽きた』 「……カニ食いたくない?」 『行くわ。どこ待ち合わせ?』 即答だった。 さらば……サプライズ……
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