学問を修めるから修学旅行なんだって。…そんなもん知るか

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幸村と一緒に 俺が貸し切った和室へと向かう。 道中、幸村は機嫌がよかったようで なかなかに話が弾んだ。 現金な奴だ。キャバ嬢か……? 俺が和室の扉を「じゃーん」と言って開けると、中ではふたり分の豪華な食事が用意されていた。 中でも目を引くのはカニだ。 食べやすいようにカットされていて そうは見えないが一人1匹分ある。 ……ここだけの話、幸村の分のカニは高いもので、俺の分のカニは安物だったりするのだが。 その光景を見た 幸村は「おぉー!」と飛び上がった。 ……まぁ、その顔を見られただけで満足だ。 俺は幸村を高いカニが置いてある方の席に座らせ、俺も席に座る。 そしてコホンと咳払いする。 「幸村誕生日おめでとーーーー!!」 「いただきまーす!…うわ、うまっ!!」 ……その笑顔が見れたら満足だ!!
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