……なんかぶっ飛んでない?あの娘?

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「…………すごいわね、あんた」 「ありがとうさん」 とりあえずお礼だけ言っておいた。 こっちこそスッキリしたんだけど。 「んで?返事は?」 「イヤよ」 うん。俺も幸村の立場ならイヤだ。 「まぁ、いきなり受け入れてくれるとは思ってねーよ。でも諦めない。これからちょいちょい話しかけに行くから」 「ウザいからやめて」 「なら聞かなければいい。俺は独り言言いまくるから」 「……清々しいくらいウザイわね」 「まぁね」 もう失うもの無いしね。 やりたい放題やらしてもらおう。 「そろそろ一人になりたいから屋上から出て行ってくれる?それか飛び降りて?」 「あれ?昼飯は?食わねーの?」 「……そういう気分じゃないのよ」 ん?なんか訳あり顔? ……ダイエットとか? まぁ追求はやめとこう。 「んじゃ、俺は行くわ」 俺は幸村が寝ているベンチの手すりに手をかけた。 「……飛び降りてくれるの?」 「まぁね♪」 俺は手すりを飛んで空中にfly! .
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