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「好きだぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
突然の優樹くんの叫び。
突然のことに驚き、私の理性が帰ってきた。
「俺のためにオシャレしてきてくれて
めちゃくちゃ嬉しい!!大好きだ!!」
そう言って優樹くんは
詩織ちゃんをギュっと抱きしめた。
『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!』
学校中から上がる女の子達の黄色い声……
いや、違う。これは断末魔の叫びだ。
「これで納得できねぇか!?」
詩織ちゃんは顔が真っ赤だ。
「は、恥ずかしいから放して」
「あっ、ごめん」
優樹くんは詩織ちゃんを解放した。
心なしか詩織ちゃんは残念そうだ。
優樹くんも自分がやったことに今更気づいて
恥ずかしそうに辺りを見ている。
ふたりを温かい気まずい空気が包む。
「ね、ねぇ……」
先に空気を打ち破ったのは詩織ちゃんだった。
「今日、放課後ヒマ?」
「お、おう……」
「じゃあ…………デートしない?」
「もちろん!!」
言った!!ついに言った!!
色々グチャグチャだったけど!!
ついに詩織ちゃんがやったーーーーー!!
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