彼視点のその過去

2/8
前へ
/714ページ
次へ
≪真琴視点≫ 問題集に目を通してノートに問題を解く。 書いているノートが死神さんのノートでもない限り人はこれを勉強という。 いわないのは親父と龍だけであってくれと、これだけは本気で神に祈る。 俺たちは来年には受験だ。 就職を有利にするためにもいい大学に通わなくてはいけない。 いい大学に行くためには勉強のレベルが凡人の俺は人より多く勉強しなくてはならないので、なるべく速く勉強を始め、学校も入れて最低でも一日10時間の勉強することを目安に頑張っている。 ……こんな残酷な負のスパイラルは受け取り拒否かクーリングオフを適応させていただきたいものだが、返却先が見つからないので仕方なく受け取っているわけです。はい。 勉強をしていて、『俺が兄貴位の天才だったら、こんな苦しい思いしなくて済むのになー』とか思わない事もない事もない事もない事もねーけど…… ……大事な事なので何回も言った…… …………のか? しかしまぁ、無い物よがりはやるだけ無駄なので願う暇があったら行動しているわけです。 才能とは残酷なものです。 ……切実に。 しかしそれも悪い事ばかりでもない訳で、 自分が賢くなっていっているのがなんらかの形でわかった時嬉しいし、 瑠奈の家で一緒に勉強して 休憩時間にイチャついたりしてるし、 学校は楽しませて貰ってるし、 なんだかんだと今日みたいにオフをとって遊びに行ったりもしてるし、 ……となかなかに充実している。 …………あれ? 俺ってひょっとしてリア充? と多くの人々の神経を 逆撫でするような事を言ってみる。 これが俺にとっての栄養補給なんです。 許してください。……適当に。
/714ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7526人が本棚に入れています
本棚に追加