000

2/15
前へ
/15ページ
次へ
 ○○は一人窓をしめて、外からの光をできるだけ遮断した部屋で、木で作られた椅子に腰を下ろして、両腕を机につけて、手のひらで顔をおおいながら一人重いため息をついていました。  その机の上には、この時代にはまだまだ高価な紙と、それに文字を綴るための硯(すずり)と筆がありました。  ○○は今一度ため息をつきまして、後ろを振り返ります。そこには、たくさんの書簡がありました。それは、全て○○がチェックすべき案件でありました。  これを全部チェックする、その事は、このあらぶる群雄割拠の時代を生き抜いた○○であっても、
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加