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前世一般人の彼には大変な事でした。  ○○は前に向き直り、筆を手に取り、墨をつけます。  そして、つらつらと紙に文字を綴っていくのでした。  書き終わったソレを○○はふぅという吐息と共に眺めます。 「これでいいかな?」  ○○が呟くと、トントンとノックをする音が響きました。誰でしょう。 「どうぞ」  また、新たな書簡を持ってきたのでしょうか。それを思うと気が重くなる○○でしたが、それでも来訪者を迎え入れます。 「お邪魔するわ」  その凜とした声と、共に部屋に入ってきたのは、華林。元魏王でありました。
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