17人が本棚に入れています
本棚に追加
魔理沙は少し悩んだ。ルーミアは妖怪だからともかく大妖精やチルノは妖精だ。大した力はない。三月精もだが。
ふと、居間の畳に転がってたボールを見てある事を思い出した。
「なあ、霊夢。ボール打ち出す機械無かったか?」
「バッティングマシンの事?スタンドにあるわよ」
「よし、善は急げだ。行こうぜ」
そう言って魔理沙が靴を履こうと頭を下げた瞬間、急に日陰が出来た。ふと頭を上げると、紅い瞳が此方を覗いていた。
「こんにちは、白黒魔法使い」
八重歯を見せながら笑うのは吸血鬼のレミリア=スカーレットと他の紅魔館勢、更に天狗やハクタクなど様々な妖怪達などが集まって居た。
「どうしたんだ?まさかお前らも入団希望か?」
「まあ、そんな所」
レミリアは肩をすくめて後ろの皆を見渡す。
「私は良い物をもらったし、楽しそうじゃない?」
「良いもんだぁ?」
レミリアが手を差し出すと、一着の衣服が握られていたのだ。よく見れば、ついさっき来るメンバーは全員が持ってる。
純白の白に紅のデザイン。
背には紅色のナンバー。
紅色のロゴマーク。
まさに博麗 霊夢の球団にピッタリのユニフォーム。
「"博麗ホワイトスカーレッツ"。どうかしら?」
レミリアはニッコリしながら聞いた。
最初のコメントを投稿しよう!