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レジをすませ、ふと顔を上げるとさっきのイケメンな男の子が立っている。
どうやらイケメンな男の子もレジをすませたようだ。
その場に突っ立って、こっちを見ているような気がした。
「結奈ー。早く帰るよー。」
「ぁ、うん!」
不振に思いながらも関係ないしスルーして帰ろうと…
――ガバッ
「ひゃあっ」
突然腕を掴まれた。
あのイケメンな男の子に。
「かわいいですね。」
――…えっ??――
びっくりしすぎて声が出なかった。
「かわいいですね。」
イケメンな男の子はもう一度そう言った。
「ぁ、ありがとうございます。あの…手、離してくれません?」
「あぁ!すみません。えっと、すごく可愛いなって見とれてしまいました。」
――この子は突然何言ってるんだろう。――
チャラい人が苦手な私は早くこの場から立ち去りたかった。
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