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「ミサトさーん。陣痛どう?」
助産婦が病室に来る。
どうもこうも痛いし、吐き気もするし、赤ちゃん下がってる感じもしない。
ただずっと痛いだけだよ。
「まだかかりそうだね」
「頑張ろうね!また見にきます」
そう言ってすぐに助産婦が行った。
役立たず。
痛みも取れない、出産促すこともできない。
コイツのいる意味ってなに?
と心中思っていた。
痛みで性格もだいぶ歪んだし、冷静に見て、やっぱり自分の子だからもっとちゃんと見てよ!って気になる。
もう何時間、何十時間?
痛みの中イライラと、赤ちゃんに会える嬉しさで、凄まじく母性が湧き出てきたのを感じて痛みに耐えた。
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