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思えば私は
『いい子』を
演じて
居ただけなのかも知れない
あの頃も
今も…
物心が着いた時には
父親なんて私には居なかった。
良く在る話
親の離婚。
母親の実家に帰って来たのが
私が4才の頃らしい。
『もう10年も経つんだね』
って
一緒に住む
祖父母に言われて実感した
私
相澤 光…13才
今日は中学の入学式だった…
『え~と…何組だぁ…?』
母親と一緒にクラスを捜す
『あった!光は…6組みたいだよ』と言われた
母親とは仲が良かった
今で言う
『友達親子』って奴
『えっ?6組?遠くね?ってか
6組まであんの?』と返しながら
私も一緒に名簿を見た…
やっぱり
出席番号は…1番…
そう思いながら
知ってる名前を探した
小学生からの
持ち上がりなのも在って
知ってる名前が大半で
知らない名前が少数だった。
なんとかやれるだろう。
と思いながら
私は母親と一旦別れ
クラスに向かった
時間が遅めって事も在って
結構、教室には集まって居た
教室に入ると
小学校からの知り合いは
『光ちゃん!!
おはよう!一年間よろしくね』
と
口々に言って来た
私も適当に流しながら
自分の席に着いた
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