1人が本棚に入れています
本棚に追加
「奈々ー!」
私の名前は柏木奈々(かしわぎ なな)
ごく普通の女子高校生。
容姿も普通、学力も普通、性格も普通。
みんなと同じように彼氏だっていた。
過去形だけど。
「あっ、沙紀どしたの?」
幼なじみの沙紀。
容姿はちょっとギャル風だけど、性格はいい。
私とはつり合わないほど輝いてる人物。
「どしたの?じゃないでしょ!彼氏と別れたってほんと?!」
(もうバレちゃったか…相変わらず沙紀の情報網はすごい。)
「ほんとだよ~なんでそんなに驚いてるのさ…」
「だって、あんなに仲よかったじゃん!ラブラブだったし…」
「そんなことないよ…あいつには私じゃ合わなかったみたい。」
(おまえへの気持ちがわからなくなった。だけで別れるなんてね…)
「そっかぁ…まぁ、奈々はかわいいから次があるよ!」
「かわいくないけどね…沙紀には敵わないよ。」
私はいつでもネガティブ思考。
沙紀のポジティブ思考をいつもうらやましいと思ってる。
「も~またそんなこと言ってる!もっと自分に自信持ちなよ!」
「沙紀は自分に自信持ちすぎなんだよ~まぁ、頑張ってみるけどね…」
「そんなことないよ!なんかあったら相談してね♪」
沙紀は安心させてくれるような笑顔で私に話してくれる。
「わかった♪頑張るね!」
私も負けない笑顔で答えたつもり。
「よし!じゃあまた明日ね~」
沙紀は風のように走り去っていった。
'
最初のコメントを投稿しよう!