16人が本棚に入れています
本棚に追加
紅魔館のメイド長、十六夜咲夜に先導され一行は館内の廊下を歩いていた。
外観からは想像がつかない程に中は広い、もはや館と言うよりは城と形容しても良いのではないだろうか。
黒猫、神無は、まだ神夜の頭の上。
そんな神無が、ある廊下と廊下の合流地点で、何かを感じたか、耳をピクピクと動かした。
「どうかしたか?」
神無の様子に気付き、声を掛ける神夜。
そんな時だったT字の合流地点、神夜達の進行方向から見て、左手の廊下から足音が聞こえてきた。
見れば小さな女の子が1人、こちらに歩いて向かって来る。
「妹様、どうされました?」
その少女に近づき、咲夜が声を掛けた。
目を擦りながら歩いているあたり、この少女寝起きなようだ。
「咲夜ぁ、おなかへったあ」
「直ぐに何かお持ちします、部屋でお待ち下さい」
最初のコメントを投稿しよう!