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「あ。
可愛子ちゃん発見☆」
「ふざけるな。」
「ごふッ!!」
拳を握りしめる義姫に首を絞められながら,悶え,無理矢理隣を歩かされている龍馬。
もの凄く不自然な光景が,醍醐と村上の前に広がっていた。
勿論,その他の生徒達は「障らぬ神に祟り無し」とでも言うように2人から距離をとっている。
「・・・いやぁ,思ったよりらしくなってんじゃん。」
「いや,龍馬を見ろ。
あの世に旅立とうとしてるじゃないか。」
首を絞められている龍馬の顔は真っ青になっている。
「いやいや,2人の密着度は,カップル顔負けだと思うぜ。」
「そりゃそうだろ。
ある意味あそこまで接近できるのはあの2人だけだな。」
後ろの2人がこう話している間,義姫は龍馬の首を絞めながら廊下を歩き続けていた。
「あれ?
龍馬,このちょっとの間に顔が色白になった?」
「顔に血液がまわってないんだろ。」
「あ。
そっかぁ。」
隣にいる村上を見て醍醐はため息をついた。
「・・・だから,無理だと言ったんだ。」
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