Begins to quiet.

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23rd December 航空自衛隊基地 隊員住宅 「ただいま」 東雲は自宅の扉を開いた。身に纏わりついていた冷気が、ほどけていく。 「おかえりなさい!」 居間から飛び出したのは、妻の紗耶香。長い黒髪をなびかせて、胸に飛び込んできた。 「ゴメン、また負けた。車を貸さなきゃなんないんだ」 抱き付いている紗耶香の肩を持ち、東雲は俯いた。 「聞いてるわよ、兄ちゃんからね」 「高宮さんか。もう知ってたのか」 紗耶香はウィングマンの高宮の妹であり、1年前の別の基地の航空祭で知り合い、お付き合いを始めた。3ヶ月前に入籍し、夫婦の仲となった。 「兄ちゃんは飲み代3日分だよね。今日だけで10万飛んだって」 紗耶香は苦笑しながら言った。 「それに比べたら車のレンタルなんて序の口だよッ」 苦笑いを満面の笑顔に変えて、紗耶香はクルリと回った。
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