先の事が考えられない探偵①~③

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後読先生が手紙を見てあたふたしている 後読先生は先のことが読めないので事件の依頼や警察からの手紙を見てまず最初の行動はあたふたである 実生活でもこの行動は見られテレビを見ていて地球滅亡とか震度7強の地震が5年後に必ず起きるといった内容にもあたふたしてしまう程である 「先生やはり事件ですか?」 先生はうーんといった顔で手紙を見つめながら片手で顔を洗ったような仕草をして小さく「事件ではない…」と言って悩んだように椅子に座り込んでしまった。 「じゃあ嫌がらせですか?」 うーんと唸りながら手紙を差し出した 【ジョシュアさん私と付き合ってください…あなただけの怪盗夜見より愛をこめて】 あきらかにいたずらだった… 「なんだ…いたずらじゃないですか、なんで先生が悩んでいるんですか?」 先生は天井を見上げてはぁと息を吐き語りはじめた 「朝日夜見(あさひよみ)熱狂的な推理マニアで私のファンでもあり明日イチ新聞社の記者でもある多分私関係でいい記事が書けたから今回はジョシュアに目を付けたんだと思う…前に2代目の旧字郎の時も確かこんな感じだったんだ…」 「ヘェ~朝日夜見さんですか」 「ジョシュアは記者が怖くないのかい?」 「はぁ…まったく怖くないですけど…」 「君は変わってるなぁ」 まぁ先生はテレビや新聞で叩かれるだけ叩かれたから恐怖するのもわかる、しかし夜見さんは先生のファンなのだからそこまで露骨にいやな質問はしないだろうし前に読んだ先生の記事も捏造した内容も無かった記憶がある 「私は別にいいんですけど」 「そうか…確か旧字郎もそんな事を言っていたなぁ探偵の助手の性なのかな…」 朝日夜見さんを待ちながら先生にお茶を入れて掃除を終えて洗濯物を干している最中に朝日夜見らしき人物がカメラ片手に現れたのであった。
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