1000文字以内の話

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私はサバの味噌煮 ギークって言われるのはだいたい名前のせいサーバーの見過ぎとサバの味噌煮を読み間違えたイワナ丸揚げのイワンちゃんがはじめての私につけたあだ名がギークだからだいたい名前のせい 今日はサバの塩焼きのママから500円渡されてはじめての買い物 プランクトンを海洋学のおじさんの所に買いにいく途中なの 海にいけば全部うまくいくんだけど私はサバはサバでも味噌煮だから泳げないんだ蟹の餌にはなりたくないし海を汚すのはよくない 無駄話しているうちに大学の研究所についた 海洋学のおじさんは大きくてかっこいい 魚アレルギーだから私を食べる事がないから安心して話せるんだ 他愛のない世間話をして袋いっぱいのプランクトンを渡してくれた 50円オマケしてくれて駄菓子屋でお菓子でも買って帰りななんて言ってくれたけど私はおじさんの優しさの詰まった50円は使えないから 次のおつかいの時ひとつ25円の青魚の練り飴を二つ買っておじさんと一緒に食べるんだ~ 家に帰るとマス寿司のパパがいてああ味噌っ子おかえり~なんていうから私は涙がでてきちゃってもういいっなんて言っちゃって 私は重たいプランクトン担ぎながら家まで帰ってきたのにぃなんて思い込んで本当は一人で歩いた道は恐くて家に帰ってきて塩焼きママのあったかい海水プランクトンスープの臭いがしたらもう涙が止まらなくてマスパパに見られたくなかったの パパは中間管理職だから上からも下からも圧力をかけられて薄くなってがんばってる パパに褒められてもパパの方が頑張ってるに決まってる私は悪い子だもう脳味噌からすべてを消し去りたい 階段を降りるとパパが待っていてくれて頭を撫でてくれた ごめんなさいって言ったらパパはいいんだよって言ってくれた 私とママの板ばさみになってるパパ大好きっ 今日あった事をご飯の時話そういっぱいいっぱい話そうと身に刻んだ。
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