第三次世界大戦

【作戦開始】

空母〈赤城〉の艦上で自分の愛機に乗り、最終機体チェックをする男がいた。

赤城第一飛行隊ブルーウィング隊一番機｢浅田一正｣少佐だ。
この作戦で一番最初の攻撃に参加する予定だ。
搭乗機は艦載機型の紫電Cである。
紫電は形状はアメリカのF-22やロシアのT-50によく似ている。
対空、対地、対艦の両方をこなす万能機である。

今回、浅田の率いるブルーウィング隊の任務は敵艦隊の旗艦の撃沈である。
ブルーウィング隊は日本海軍のエース部隊の一つであるため、先陣を任された。