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対空戦闘命令が下されてすぐに攻撃隊の長距離対艦ミサイルが到達した。
20㎜バルカン砲の苛烈な射撃が始まり、数発が撃ち落とされた。
残りも簡単に撃墜できるかと思われたが、それは甘い考えだった。
ミサイルは出撃まえにプログラムされたものに従い、突如としてポップアップした。
全自動の対空砲とはいえ、あまりの突然の動きに数秒反応が遅れた。
その数秒が命取りとなった。
ミサイルはそのまま上部構造物に突き刺さり、爆発した。
その威力は凄まじいもので2発命中した駆逐艦は轟沈した。
旗艦にも一発命中した。
船体が大きく揺さぶられ、床に投げ出された。
司令官「くっ…!被害状況知らせ!!」
「船体の中央に命中!浸水していますが、戦闘や航行に支障はないそうです」
「監視員が敵機を発見!」
司令官「…!!対空ミサイル発射!!」
号令とともにSAMが撃ち出される。
浅田「全機、ECMPを発射せよ」
浅田の指示で機体からECMポッドが発射され、ミサイルの目標捕捉能力を低下させた。
ミサイル群は目標を見失い、そのまま直進していった。
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