大好きな君へ

出会い

――
―――

どうするか聞いたものの、いく気分じゃない

今頭の中は彼女でいっぱいで勉強なんかしていれないと思う
「今日は行くのやめます」

夏希は笑いながら言った

「俺もそうする。家まで送るよ」

すると夏希は驚いたような顔をした

「ほんとですか？」

「うん」
そう言うと彼女はパッと花が咲くように微笑んだ
こっちまで笑顔になれる不思議な微笑み

「お願いします」

笑顔で彼女はゆっくり立ち上がった

隣に立つと凄く小さかった

きっと150cmぐらいだろう

隣に並んで夏希の家へ向かう
俺は夏希をちらちらと何回も見てしまう
会えた嬉しさもあるけれど彼女の体調が気になってしょうがなかった
夏希は思っていたより普通に歩けていた

「大丈夫？」

「大丈夫です。今日は軽い方なので」

「いつもなるのか？」