352人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
――
―――
玄関の扉を開けるとお母さんが迎えてくれた
「ただいま」
「お帰りなさい。体調悪くなっちゃった?」
「軽い過呼吸になっちゃって」
お母さんは心配そうな顔をした
そんな顔しないでよ…
そう思いながら、これ以上お母さんに心配かけたくなくて笑って見せた
「大丈夫だよ。少し寝るね」
「何か欲しいものある?」
私が階段を上っている途中で言われたから足を止める
「大丈夫」
後ろを向いたまま答えた
私の部屋は2階
階段を上ってすぐの所にあるの
ドアを開けて部屋に入った途端に涙が出てきた
七瀬くんは私の憧れだった
見た目は少しがらが悪そうだけど
体育祭の時、走ってる姿がかっこよくて
ずっと気になってた
そんな七瀬くんと 付き合えるっていうのに…
最初のコメントを投稿しよう!