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なんだか彼女の元気がない
「なんかあった?」
すると夏希は下を向いたまま言った
「友達に言われたの。私と付き合うって大変なことなんだって…私が急に体調が悪くなったりするから。…だから七瀬くんに迷惑色々かけちゃうよ」
友達はさっきのギャルか
そりゃ健康な人と付き合うとは違う
「大丈夫。喘息とか過呼吸の対処法、調べるから。そんなの気にする事じゃないよ」
夏希はうつ向いたまま黙り込んで、少しして顔を上げた
「ありがとう。よろしくお願いします」
笑って言った
きっと悩んでいたんだ
俺が大変になるって
…俺の事でそんなに考えでくれてたんだ
嬉しくて夏希を軽く抱き締めた
「…ありがとう」
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