お互いのこと

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夏希はただ抱き締められている 「…七瀬くん、離したほうがいいよ」 「え?」 その言葉に驚いて体を離すと耳元から低い声が聞こえた 「…お前、なに夏希に抱きついでんだ?あ゛?」 「うおっ!」 驚いて声の主をみると、それは夏希の父親だった 「お前なんなんだよ!夏希に触んな」 親父さんは夏希に張り付いていた 「お父さん、この人はね…」 「昨日からお付き合いさせていただいてます」 夏希の代わりに自分で言った 「なにいってんだ?」 声が真剣になり威圧感のある顔で睨まれた 「お父さん、本当だよ」 「夏希、お前がそんな可愛い目で俺のこと見たってダメだからな!大事な大事な可愛い一人娘なんだ。それをお前みたいな奴と付き合わせるわけないだろ」 親父さんはずっと睨んでいる 「…お父さん」
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