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「今日は楽しかったよ。ありがとう」
七瀬くんは微笑んだ
「俺も。夏希が喜んでくれてよかった」
「遊園地、久し振りなの。だからすごく楽しかった」
すると七瀬くんが唇を強く噛んでから口を開いた
「…俺たちってまだお試しで付き合ってんのかな?」
「え?」
七瀬くんの言葉に驚いた
急に真剣な顔して言うんだもん
「まださ、夏希の事あんまわかんねぇけど…」
また唇を強く噛んでから何かを決心したようにまた口を開いた
「俺とお試しじゃなく、付き合って下さい」
七瀬くんは私をじっと見ている
「…こんな私でいいの?」
私のその質問に対して七瀬くんは笑った
「夏希がいいってか夏希じゃなきゃダメなんだ」
「ありがとう。私も七瀬くんがいい」
すると七瀬くんはポケットから何かを出した
「これ、クリスマスプレゼント」
それは可愛いネックレスだった
「可愛い…。貰っていいの?」
「うん。フラれてもあげるつもりだった」
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