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「七瀬くん、私達別れよう…」
それは俺達が付き合い始めて4ヶ月程経った頃
クラス替えをしたが夏希と同じクラスになれなかった
体調が良いらしく久し振りに学校にきた夏希に言われた言葉
夏希は俯いたまま
何が言いたいのか解らなくて、頭の整理が出来なくて、ただ夏希を見ることしか出来なかった
「…ごめん」
なんで謝るんだよ
「…なんで、別れようって、意味わかんねぇよ」
いろんな感情が入り交じって途切れ途切れに言葉を言った
「…ごめんね」
夏希は泣きそうになっている
「なんで泣きそうなんだよ…意味わかんねぇよ」
夏希を慰めようと抱き締めると夏希は俺から離れようと抵抗した
「逃げないで、理由言えよ。」
すると夏希は抵抗するのをやめ黙ってしまった
…夏希の言葉を待とう
理由がなきゃそんなこと言わないはず
「…これ以上一緒に居たら、別れられなくなっちゃう」
小さなか細い声で言った
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