352人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
それから夏希の部屋に行ってベッドにもたれ掛かって2人で並んで座った
「……」
「……」
お互い黙ったままで顔も合わせない
別に気まずい訳じゃない
不意に夏希の部屋を見渡した
女らしい綺麗で可愛らしい部屋だ
そこでアルバムを見付けた
「…アルバム見ていい?」
「いいよ」
彼女はアルバムを持ってきて拡げた
それは小さな頃の夏希の写真だった
小さな頃から周りより小さくて笑顔が可愛かった
「これ誰?」
夏希とよく一緒に写っている男の子を指した
「それは幼馴染みの将ちゃんだよ。将ちゃんはね…去年事故で亡くなったの」
夏希は寂しそうな眼差しで写真の男を見ている
「なんかごめん」
最初のコメントを投稿しよう!