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夏希の肩を抱き寄せた
泣いてる訳もわからないから慰めることなんて出来なくて
ただ寄り添ってやることしか出来なかった
少し経つと夏希が大人しくなった
「落ち着いた?」
俺の問いに返事はない
「夏希?」
肩から手を離すと体が倒れた
すうすうと小さな寝息をたてて夏希は眠っていた
子供みたいだな
泣きつかれて眠るなんて
顔にかかっていた髪の毛をどかすと夏希が笑った
「…どんな夢見てるんだろうな」
きっといい夢だろう
夏希の寝顔を見てからベッドへしっかり寝かせた
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