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その日俺は床で寝た
変なものでいつも1人で寝ているから忘れていたけど誰かがいると安心して寝れた
朝飯を作っていると夏希が動いた
「…ん~」
夏希の寝ているベッドに腰を降ろして夏希の頭を撫でた
「…おはようございます」
夏希はゆっくり目を開けた
少し寝ぼけているようで敬語だった
「おはよう。朝飯食う?」
「うん」
夏希は俺の作った朝飯を美味しそうに食べた
「ごちそうさまでした。お水貰えるかな?」
「いいよ」
俺がコップ一杯の水を持っていくと夏希はありがとうと言って受け取った
そして5種類以上もある薬を飲んだ
「いつもそんな飲んでるの?」
「病気が見つかってからね。でもこの薬は病気を治すものでも遅らせるものでもなくて、ただの気休めなの。」
「…薬もない病気なのか。」
「うん。」
少し暗い雰囲気になった
「…今日はどうする?せっかくの休みだからどっか行く」
俺の質問に夏希は首を振った
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