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「せっかくだからのんびりしたいな。それと、七瀬くんに言わなきゃいけないことがあるの」
真剣な顔だ
きっと大事なことだと確信した
「いいよ。じゃあ片付けるまで待ってて」
「私やるよ。」
「いいよ、お客さんは座ってて」
夏希はお皿を持って台所に行った
「泊めてくれたお礼。これぐらいやらせてよ」
「分かったよ」
皿を洗うのを夏希に任せて机を拭いた
作業を終えた俺たちはベッドに腰を降ろした
「言わなきゃいけないことって?」
「私ね、1年ぐらい生きれるって言ったでしょ?」
「うん」
「それ、違ったの」
「え?」
「…1年、生きれたらすごいんだって」
「…マジかよ」
「本当だよ。だからね、一秒でも長く七瀬くんと一緒にいたくって家から飛び出したの」
「…そうだったのか」
夏希は俺によさりかかった
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