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「おい、ヒーロー!いつまでぼっとしてんだよっ」
肩に腕をまわしてきたのは同じクラスの土屋春樹だ
こいつにさっきのことを言うのは言うのは気が引けた
俺はまだどきどきしているのをばれないように春樹の腕をどかして背を向ける
「…なんでもねぇよ」
そう言ってみたけれど、なんでもなくなんかない
これが恋というやつなのだろうか…
次の日から彼女を探し始めた
学年はわかんないし、探してどうするのかもわかんない
でも会いたいっていう気持ちがでかいんだ
だから諦めようなんて思わない
毎日毎日いろいろなところを探しに行った
違う学年のところ、保健室だって行った
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