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首のところ
わざと見えるところにマークをつけた
夏希はよくわからないらしく首を傾げた
そんな夏希が可愛くて、頭のなかでは悲しさが渦巻いててよくわかんなくなって気がついたら夏希を押し倒して覆い被さってた
「…七瀬くん?」
心配そうな顔で夏希は俺を見上げていた
…俺どんな顔してんだろ
きっとろくな顔してねぇな…
だってこんなに幸せなんだぜ?
こんなに夏希のこと好きなのに
守ってやりたいって思うのに…
もう1年後には夏希に触れられねぇんだ…
「…七瀬くん、泣かないでよ」
夏希に言われて気づいた
…俺泣いてるじゃねぇか
情けねぇ
体を起こして涙を拭いた
「家まで送るよ。心配してるだろうから」
「…うん」
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