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それから少し経ってチャイムが鳴った
お母さんがそれに答えた
あまりしっかり聞こえなかったけど七瀬くんだ
階段をのぼる音が聞こえて部屋の扉が叩かれた
「俺だけど入っていいかな?」
「入っていいよ」
立てなかったから声で答えた
七瀬くんはゆっくり扉を開いて部屋に入ってきた
「今日はごめんね」
「気にしてないよ。夏希は大丈夫?」
「うん」
「ならよかった。渡したい物があるんだ」
七瀬くんはポケットから小さな箱をだした
「はい」
私の手にその箱を乗せた
「開けていいかな?」
私の質問に七瀬くんは頷いた
箱のなかにはリングが入っていた
「高くなかった?」
小さな宝石みたいなのが付いてた
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