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―それから1週間後
もう夜遅いから寝る支度をしていた
風呂に入り、洗った髪をタオルで拭いていると携帯が鳴った
夏希の携帯の電話番号だった
「もしもし」
『七瀬くん!?』
それは夏希の声に似ていたが少し違った
でもそれが誰がすぐ分かった
「お袋さん?」
『夏希の体調が急変して病院に運ばれたの!』
全身の血の気がひいた
「どこの病院っすか!?」
お袋さんから病院を聞いて急いで自転車で向かった
病院に着くと親父さんが待ち合い室に居た
「夏希さんは!?」
「今落ち着いた。…でも油断出来ないそうだ」
親父さんは落ち着いていた
俺は安心したようなしていないような変な気分になった
「夏希さんはどこにいますか?」
「ここのすぐ上の階にいる」
親父さんに頭を下げ、病室へ急いだ
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