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なんだかお腹が空いて目が覚めた
部屋はもう消灯時間が過ぎたのか真っ暗だった
咳が酷かったら喉が痛かった
「落ち着いた?」
「え?」
驚いてベッドの近くのランプを付けると七瀬くんがいた
「面会時間終わってるはずなのに」
「隠れてたんだよ。夏希と話しがしたくて」
急に真剣な顔になった
「…話しって」
「俺になんかできることある?」
「できること?」
「なんか欲しいものを買ってきてとかしてほしいこととかそんなかんじのこと」
七瀬くんにしてほしいこと…
考えるとひとつだけ思いついた
でも恥ずかしいな
嫌って言われたらどうしよう
「ないかな?」
七瀬くんはだんだん悲しい顔してきた
恥ずかしいけど後悔したくない
七瀬くんにこんな顔させたくなかった
私は勇気を出して言った…
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