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会えたことはうれしかったけれど、そんなことを喜べる状況ではない
とりあえず彼女が苦しそうなのをどうにかしてあげようと思ったけど、対処法なんかわかるはずもない
見ているだけだとなんだかこっちまで辛くなってくる
とりあえず背中を擦ってみた
すると彼女は苦しがりながらも少し微笑んだ
近くで見るとさらに綺麗な笑顔
しばらく擦っていると呼吸が普通になった
「大丈夫かよ…」
「ありがとうございました。ごめんなさい、私のせいで遅刻ですね」
携帯を開いて時計を見ると完璧に遅刻だった
「…いいよそんなの」
そんなことより彼女に会えた
「…あの…体育祭の時、目合いましたよね?」
俺の目をじぃっとみて首を傾げた
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