大好きな君へ

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今日俺は20歳になった そして夏希が居なくなって3年が経った 大学に行ってからは忙しくなって毎日は行けなくなったけど毎年この日には必ず夏希に手を合わせに行っている 夏希の家に寄って仏壇に手をあわせた 写真の夏希は当たり前だけどなにも変わらない …夏希 俺医者になる それでみんなを助ける 夏希の病気も調べて治療法も探すから 手をあわすのを止め後ろを向くとお袋さんがいた 「七瀬くん、これ。夏希の部屋から出てきたの」 それは可愛い封筒の手紙だった 「これ、俺に?」 お袋さんが頷いて手紙を渡してくれた 封筒には 『大好きな君へ』 と夏希の字で書いてあった 俺は封筒を開いて手紙を読み始めた
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