朝日の見える丘にて

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   僕は振り向かなかったけど、きっと沙希も泣いていたんだろう。  お互い、必死で気丈に振る舞ってきたけど、僕達は離れたくなかったんだと思う。  今日は、大切な日になった。  家に帰ったら、きっと思い出に残る絵を描く。この朝を忘れないために。  朝日を正面から受けながら、自転車は坂を下ってゆく。  
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