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「ったく…」
悪態をつきながらも実は土方自身、彼女を追い出すというのは気が進まなかった。
逆に言えば反論してくれて良かった、ということになる。
「良かったですねぇ、一縷ちゃん!」
沖田が一縷を膝に乗せたまま頭を撫でると一縷も少し笑みを見せながら頷く。
其の姿に土方は仕方ない、と言うように再度ため息を吐いた。
「隊士への言い訳は何か考えておく。俺は仕事あるし戻るぜ」
そう言い残して芹沢の部屋を後にした土方を見送る。
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