13人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
死者は閻魔大王の前に連れて来られると、閻魔大王は真実の実の入った箱に目を通す。その実一つ一つに現世での行いがすべて記されているのだ。
ババは
『この日のために来る日も来る日も念仏を唱えたんじゃ。極楽浄土行きは決まりだ』
と確信していたが、閻魔大王はババの真実の実を見るなり!?
「ふー!」
と一息、すべての実を吹き飛ばした。
ババは慌てた。
『何故?何故なんだ?毎日毎日念仏を唱えたのに!』
すると閻魔は真実の実の入った箱の隅に一粒だけ残った真実の実を手に取る。
ババはその一粒の真実の実によって地獄行きを免れ、極楽浄土へと旅立てたのだが、一体真実の実には何が記されていたのか?
最初のコメントを投稿しよう!