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合宿からの騒動から三週間。
Dクラスとの戦争も一段落し平和な日常を送っていた。そしてまた、Fクラスも久しぶりに賑わいを見せていた。
「明久。昼飯を賭けてバスケなんてどうだ?」Fクラス代表坂本雄二は痛んだちゃぶ台に財布を置き、観察処分者である吉井明久を呼ぶ。
どうやら、弁当を忘れたらしい。「いいよ。僕も今日は財布に余裕があるからね。負けた方は幻のメロンパンを買いに行くことでどうだ」
明久も向かい側に座り財布を置く。次の授業は自習なので体育館に行くには申し分ない。
「ところで雄二。Bクラスの代表が根本くんじゃなくなったって聞いた?」
「あぁ。まぁ、覗きに協力してでもなお代表を出来るのは無理だろ」
「それ言うと雄二はその主犯だけどなんで代表剥奪されないんだろ・・・・」「ワシも聞いたぞい。白露に決まったんじゃろ」とおじいちゃん言葉の秀吉が話に入ってきた。可愛さは誰にも負けないぞ!
「白露さんか・・・見たことないな・・・」
「明久。何も知らんのか。白露といったら知らない奴はいんぞ」秀吉は飽きれて明久を見る。
「むっ・・・・。失礼な僕だって一応知ってることは知ってるよ。確かバスケが上手いんだよね」「・・・・・白露雷奈。何時もチュッパチャップスを食べている。懐に常に飴ちゃん所持。バスケではキセキの世代の一人。SFにかけては誰にも止められないすご技の持ち主。得意科目は古典。」とムッツリーニが話に入ってくる。「チュッパチャップスか・・・・・・あ。そう言えば・・・。」
雄二が荷物を持ち教室を出て行ってしまった。しかし皆は気づかず笑い声ばかりが続いていた。
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