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「雷奈。飴は?」「ん」
Bクラスの青野兵助は授業中にも関わらず後ろにいる白露の方を向く。白露は目線を変えることなくノートを書きながら懐からチュッパチャップスと喉飴を取り後ろに差し出した。「何味?」青野は喉飴を手に取る。白露はノートを書くのを止め顔をあげる。 「・・・・西村先生」「鉄人味?なんだそ「ほう・・・・。その味はさぞ上手いだろうな。白露。青野」鉄人こと西村先生が目の前に立っていた。「・・・・・。」沈黙が流れる。
「はぁ・・・。授業を続ける。茜雲。次105ページを読め」「はい。男は刀を持ち急いで「パンは旨いか?」なっ・・・。何言っとるんや先生!」
「口の周りのそれはなんだ」「ん?あ・・・・・」「はぁ・・・。黒瀧。教育者としてこのアドバイスはどうかと思うが・・・。せめて伏せて目を閉じて寝ろ」「zzzz」
「集中が足りんぞお前ら!お前達は代表が代わったばかりなんだ!何時どこぞのバカ(F)クラスが押しかけてくるかわからんのだぞ!」
西村先生は一喝する。BクラスはAクラスに続く難所クラス。そんなクラスがFクラス並に騒いでいたら呆れもするだろう。
茜雲は片手にパンを持ちノートを写している。口元には可愛らしくクリームを・・・クリームではなくマヨネーズ&ケチャップだったりする。
「左絵。また訳の分からないパン食うなよ」青野は飽きれながら茜雲のほうを見る。「なんや!分からん言うたら士郎の方やろ!目を開けて寝る奴なんて人間やないわ!勘尾。ひっぱたいて起こし!」
「えっ!?えーっと・・・あの・・・しーくん。<ユサユサ>朝だよ・・・」
「勘尾!どういう起こし方しとんねん!」茜雲はパンを口にくわえ「ほうひゃほ(こうやろ)!!」黒瀧を蹴り飛ばした。<ガツン>「ふごっ!!今、左絵が俺を蹴り飛ばした夢を見た」
「ほぅ。正夢になってよかったな」<ガツン ガツン ガツン>「痛い!いだい!」
「それに先生。飽きれんのはウチらの方やわ。ウチと雷。遠征があって内容はよく分からんけど男子全員が停学処分なんて聞いたことないわ。まぁ、代表が代わるのも無理ないわなぁ」<ギロ>「なっ・・・なんだよ」Bクラス元代表根本が睨まれた事に気づき後ずさる。「お前ら・・・・・いい加減にせんか!!!!」
鉄人が怒り結局授業が終わるまで説教させられたBクラスであった。
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