出会い

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カツカツとヒールの音が鳴り、ピタッと鳴り止んだ。 黒髪のミディアムヘアー、前髪はふわっと流している。 化粧はナチュラルなのに上品な雰囲気が身体中から溢れ出ている。 「こんにちは。秋学期から現代文の専門を担当する小谷彩愛です。宜しくお願いします。」 声は見た目よりも低くて落ち着いていた。 挨拶が終わり、拍手が鳴る。 お辞儀をして、カツカツという音が消えていく。 周りがざわついている中、俺は彩愛さんの姿を目で追ってしまっていた。
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