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「で、少しは進展してるんですか?」
開店したばかりのゲームセンター。
近所に大手のショッピングモールができ客がめっきり少なくなった。
ガランとしたホールを掃除しながらバイトのりかちゃんとガールズトークに花を咲かせる。
「うん、まあ、いつもどーりだよ。」
「はあああっ‥」
すっごい深いため息ついてりかちゃんが恨めしげに私を見る。
「葵ちゃん、それじゃだめでしょ?イー加減、海里君も葵ちゃんと付き合えばいーのにね!」
「‥海里は、いつか私を好きになったら付き合ってくれるって言ってくれてるから‥」
このゲームセンターでバイトをして半年。
親から、もう22なんだから就職をしなさいと、こぼされる以外はかなり働きやすい。
2こ下のりかちゃんとはかなり親密になれたし、他に男性アルバイト1名と店長という気楽なメンバーが特にお気に入り。
「意味わかんない。」
バシッと背中を叩いて事務所に向かうりかちゃんの後を慌てて追った。
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