新たな日常②

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「さて……遅くなったが、改めて。キュイエール魔法学園の生徒会長、ハンナ・ダクワーズだ。我らが学園へようこそ。 ……しかし世間は思ったよりも狭いな。噂に聞いていた転入生と留学生が全員知った顔とは。 君達がより良い学園生活を送れるよう、尽力するつもりだ。至らないところもあるだろうが、これからよろしく頼む」 よく通る、ハキハキとした口調でそう言うと、最後に軽く頭を下げるハンナ。 こういった挨拶は慣れているのだろうが、洗練された、という言葉がしっくり来るようにラウルには感じられた。 そして、それに対する反応は様々である。 「そ、そんな!こちらこそお願いします!」 「勉強も仕事も一生懸命やりますよ!だから御指導御鞭撻の程、よろしくお願いします!」 「いやー、うちとは色々違うとこあって楽しそうっすねwww忙しそうなんでしばらくはラウルで我慢しますけど、手が空いた時にでも手合わせお願いしまっすwww」 「あっ、あばっばばばっ、はッハンナしゃん!わた、わっ、私も!頑張りますっ!なのでっ何卒っよろしくお願いしますっ!」 各人それぞれの返答を聞き、ハンナはにっこりと微笑むと「ああ、よろしく」と返した。 そしてその光景にラウルがどこか白けた視線を送っている。
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