新たな日常②

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「……さて、主要な教室はこんなところか。時間もぼちぼちだし、最後に格技室に行って終わりにしようかね」 さて、なんやかんやありながらも普段使う教室を一通り回った一行は、最後に午後の授業で使う格技室へと移動することになった。 ちなみに今いるのは学園の中心にある生徒会棟。目的の格技室は学園の端なので普通に移動したら十五分は歩かないといけないらしい。まったくもって転送陣様々である。 ……他の教室を回ってる描写が無い?特に何かイベントが起きたわけでもないからしょうがないね。 「……ん。おや、これは珍しい顔ぶれだ。とはいえ、全員知ってる顔だが」 格技室の転送陣へと向かうためと来た道を戻ると、廊下の向こうから生徒会長であるハンナが歩いてきた。 何か事務仕事でもしていたのか、手には書類と思われる紙束が抱えられている。 「お疲れ様です。昼休みにまで生徒会の仕事ですか?」 「ああ。前の魔族の一件もあってなかなか落ち着けなくてね。片付けても片付けても減らないんだ」 「あらら、それは大変だ。普段から世話んなってますし、何かあったら言ってくださいよ。手伝いますから」 「それはありがたい。なら生徒会か風紀委員にでも「それは無理です」……むぅ、つれない後輩だ」 生徒会への勧誘を即刻断ったラウルに対し、若干拗ねたように視線を反らすハンナ。 しかしすぐに視線を戻すと、今度はそれをラウル以外の四人に向ける。
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