新たな日常②

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「……慌ただしい奴等だな。あとジーク、お前人を巻き込むな」 「えー?だって俺と真っ正面からヤり合えるのって今のところラウルしかいないじゃん。 クラスにいた連中、俺の力に興味はあるけどヤり合いたくはないって奴ばっかだし、無理だって」 「……探せばいるんじゃないか?強くなりたい奴とか、どっかにいるだろ」 「んー…でも俺、人に教えるとか手加減とか無理だしwww壊れちゃってもいいならやるけどwww」 ジークのその一言で、視界の端にいた千代豊ヴィクターが一歩身を引いたのが目に入った。 ジークがこういう奴だというのは分かっていたが、流石にこうも開けっ広げな物言いなのは問題な気がしてきたラウル。 しかもここにいる三人はジークの実力を知っている分、その言葉が生々しく聞こえることだろう。 「……分かった。ただ、暇な時だけな。あと、手合わせ後の飯代はお前持ちってことなら手を打とう」 「えーっ!?何それ!それ飯代半端ないって!ラウルっていくら食べても腹一杯になんねーもん!そんなん病気じゃん普通!」 「やかましい!それが無理ならこの話も無し!いいな!?」 「まあ、正直言えば向こうからそれなりの支援金貰ってるから別に問題ないんだけどねwww俺個人の貯金も割とあるしwww」 「ほう、それは良いことを聞いた。なら遠慮はしなくていいってことだな」 「ごめん。本当にごめん。俺が調子に乗りすぎました。だから遠慮なしってのは勘弁してください。俺の懐以外にも影響を与えるから」
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